------------------Scene03_入学------------------------

【女アナウンサー】
「着地も完璧です！ 捧孕氷翠(ささはらひすい)選手！ 
見事な演技です！」

リボンを持ったレオタードの少女が、空中で一回転して
着地すると、ギャラリーから万来の拍手が鳴り響いた。

肉付きが良く健康的な足を高くあげるたび、
大胆なハイレグが股間に食い込む。

レオタード越しにはっきりと分かる細いウェスト。

ふくよかで形の良い乳房は、隠しきれないエロティシズムがある。

その激しい動きとは裏腹に、幼さを残した少女は表情を
崩さず淡々と演技をこなしていた。

【俺】
「はえ～…氷翠ちゃん、相変わらず可愛え～。
そりゃ世間が大騒ぎするわけだよな～」

俺は自室のテレビに映った女子新体操の
全国高校大会を眺めていた。

世界大会でもない新体操が
全国放送されているのは珍しいと思う。

だが、今やこの大会はテレビ局がこぞって集結するほど
世間の注目の的になっていた。

その理由は、単に女子校生の世界選手権出場が
決まりそうだから………ではない。

レオタードの少女…捧孕氷翠ちゃんが
あまりにも美少女すぎたからだ。

その整った目鼻立ちとサファイアのような瞳は
一切の欠点がなかった。

青く透明感のある髪はスポットライトで
照らされ光り輝いている。

もはや神秘的ともいえる美しさを感じる。

【女アナウンサー】
「優勝おめでとうございます捧孕氷翠選手！」

「今の気持ちを聞かせてください！」

画面の中では興奮気味のアナウンサーが氷翠ちゃんに

【氷翠】
「………………」

「あ……はい………ありがとう、ございます…。
ですが、その…まだ、喜ぶことはできないみたいです」

「私の演技はまだまだです。
気を引き締めて、練習に打ち込むだけ…です…」

【俺】
「はは、優勝したってのに全然嬉しくなさそうだな。
相変わらず無表情で、淡々としてるし」

【俺】
「さすが氷のプリンセスちゃんってところか」

『氷のプリンセス』…それは氷翠ちゃんがネットで
つけられた呼び名のことだ。

顔は可愛いが、その表情は氷のように固まり、
いつもクールで無表情なのが由来だ。

その圧倒的な美貌から放たれる凍てつく視線には、
寒気を感じるほど他者を寄せ付けないオーラがあった。

くだらない男は寄ってくるな。
色恋沙汰には興味ありません、と言わんばかりの
雰囲気があるのだ。

【女アナウンサー】
「こうして世間に姿を現して活躍することを、
清憐女学園のクラスメイトはどのように思っているんですか？」

【氷翠】
「………」

アナウンサーの妙な質問に、氷翠ちゃんが眉をひそめる。

競技とは関係のない、突拍子もない質問。

無理やり質問に入れてきたような学園の名前を
聞いた瞬間、氷翠ちゃんは不快感をあらわにしていた。

【氷翠】
「……友達は私を応援してくれています。
あの…学園のことは質問しないで欲しいと伝えてあるはずです」

「…失礼します」

氷翠ちゃんは早々に質問を切り上げると、
逃げるように控室へ去っていった。

【俺】
「やれやれ…相変わらずマスコミは清憐女学園のことを
聞き出そうと必死だな…」

氷翠ちゃんが世間で話題沸騰になっているのは
単純に超美少女選手だからではない。

彼女が在籍している清憐女学園が世間で…いや

男達にとってあまりにも魅惑的な神秘のベールに
包まれているからだ。

----------清憐女学園(せいれんじょがくえん)----------

それは名実共に日本最大、いや、世界最大と言われる
超名門お嬢様学園だ。

一流の貴族やら大財閥の娘やらも多数在籍してるらしい。

生徒数も凄いらしいが、清憐女学園が注目されているのは
そんな理由ではなかった。

清憐女学園の異名が轟く最大の理由。

それは、入学基準に厳格な『美貌と健康』の審査が
含まれていることだった。

若い女子を守るためだとか、
容姿の良い者にしかわかり合えない悩みを共有するためとか、
色々と大義名分が並べられているらしいが…

そんなことはどうでもいい。

要するに、超美少女しかいない学園なのである。

しかも、学園の周囲は町ごと特別自治区に
指定されており、なんと日本の法律は通用しないのだ。

生徒の家族ですら母親や妹といった女以外は立ち入ることが
許可されず、町全体も厳重な警備で守られているらしい。

学園内は撮影も禁止なのでメディアすら立ち入った
記録がないという徹底ぶりだった。

まさに男子禁制となっている秘密の花園なのだ。

【俺】
「まあでも、学園の生徒全員が氷翠ちゃんと同レベルの
美少女だらけだなんて、常識的に考えてあり得ないよなぁ…」

清憐女学園の在校生が表に出てくること自体は、
今までも全くないというわけではなかった。

だが、世間に一度姿を現すことがあれば、その全員が一瞬で
トップアイドル、トップモデルになってしまうのだ。

その美しさは圧倒的で、どの子も浮世離れした美少女揃いだった。

清憐女学園はご覧の通り、全女子生徒が超美少女なのだと
毎度のように見せつけてくるのだ。

とはいえ、いくらなんでも全女子生徒が
超絶美少女だなんて信じられない。あり得るはずがない。

恐らく、学内でもトップの容姿を誇る少数精鋭の美少女を
世間に見せることで、学園の凄さをアピールしているのだろう。

俺はそう考えていた。

【俺】
「本当に氷翠ちゃん並の美少女だらけの学園になんか行ったら、
俺なんて勃起しっぱなしで即通報されちまうだろうな」

プルルルルルル

【俺】
「ん？電話か」

TVから目を離し、携帯を取った。

【俺】
「…はい、もしもし？」

【俺】
「…ん？ああ、先日受けた健康診断のことですか？」

【俺】
「え？再検査？あ…はい…え？今すぐ！？」

【俺】
「き、緊急事態…！？」

電話は、先日受けた健康診断の結果についてだった。

とにかく再検査がしたいので、大至急病院にきてくれというのだ。

【俺】
(おいおい、緊急事態で再検査ってマジかよ…)

(もしかして…何かヤバイもんが見つかっちまったのか…？)

【俺】
「…あ…はい……わかり…ました…今すぐ…行きます…」

ローテンションで電話を切り、暫し頭を抱える。

電話先の女看護師の口調が慌てふためいていたことから、
ただごとではないことが察することができてしまった。

【俺】
「うわぁ～～…行きたくねぇ～～…」

【俺】
「まさか…命にかかわるような大事なんじゃ…？」

【俺】
「あ～～あ…俺の人生…ろくなもんじゃなかったなぁ…」

俺はどんよりと暗い気分を引きずったまま病院に向かい…

そこで

長い、長い…検査を受けた。

………

……

--------------１週間後--------------

ブオオオオオオォォォォォ

ガチャッ

【美女運転手】
「到着いたしましたご主人様。ここが清憐女学園でございます」

【俺】
「………………」

【俺】
「お…おう…」

綺麗に手入れされた生け垣の先に、
アンティーク調な格式高い建築の学園がそびえたっている。

俺は今、厳重なセキュリティの数々をあっさり突破し、
清憐女学園の目の前に立っていた。

ネットに写真すら出回っていない極秘中の極秘とされている
超一流お嬢様学園の全貌をはっきりと捉えているのだ。

【俺】
「ここがあの…清憐女学園？」

【俺】
「本当に、着いちまったのか…？」

結局、俺の体に異常はなく、健康だった。

むしろ健康すぎることが問題だったのだ。

そんな俺の体はなんだか凄かったらしく、
特別な体質であることが分かった。

そこで俺は、ある場所に『ご主人様』として迎え入れるから
特別な生活をして欲しいと懇願されてしまったのだ。

なんのご主人様なんだと聞いても、
それはまだ極秘だということで、教えてもらえなかった。

怪しい、怪しすぎる。

だが、元々ろくな希望もない生活だったんだ。
結局俺は全てを受け入れることにした。

そして今日、俺に全ての説明と最終確認検査が行われる
ことになり、送迎車でどこかに連れて行かれ…、

着いた先は、あの清憐女学園だったのだ。

【俺】
「ご主人様って…ここの…？いや…まさかな…？」

【美女運転手】
「それではロビーへご案内します。ご主人様、どうぞこちらへ」

立ち尽くす俺に、運転手が優しく微笑み、
伺いを立ててくる。

そもそも、車に乗った時点で状況がおかしかった。

運転手が美人すぎる…。

ここに連れてこられたことで、すぐに確信できる。

彼女はきっと、この学園のOBか、
少なくとも関係者なのだろう。

そこに佇むだけで、本当にこの学園は美少女しか
いないのだとメッセージが伝わってくる。

いやいや、まさか…あり得ないだろう…。

本当に学園中美少女だらけだっていうのか…？

俺はまだ上の空の状態のまま、
ふらふらと校内へ案内されてしまう。

やがて大きな正門を通りぬけ…

そこで…

秘密の花園の真実を思い知った。

文字窓下段

【俺】
(うおおおおおお！？そ…そんな馬鹿な！？)

(か…可愛い！ あの子も…その子も…本当に氷翠ちゃんと
同じくらい…！ うおおお！ 美少女すぎる…！ )

(テレビでいつも見ているアイドル…いや、
それ以上の完璧な美少女ばっかりじゃねえか！ )

(俺が今まで見てきたメディアや映画の美人達は…
本当は美人の中では二軍だったってのか！？)

学園内はまさに地上の楽園だった。
どこを向いても息を飲むような絶世の美少女ばかりだ。

どの子も目はパッチリと大きく、唇はぷるっと潤い、輝いている。

胸もお尻も抜群に大きいのに腰をキュっとくびれ、
脚はすらりと細く引き締まっていた。

制服に隠されていてもわかる、みんな抜群のプロポーションだ。

そんな美少女ばかりが何十人と一斉にそこらを
歩いている光景は、あまりにも現実感がなかった。

空気全体から若い女子特有の桃のような香りが漂っている。

【女子生徒A】
「え？ウソ？もしかして…、あれ、男じゃない？」

【女子生徒B】
「ちょ、ちょっとちょっと！ 
警備員呼んだほうがいいんじゃない！？」

学園の敷地を案内されている
俺を見かけた女子生徒達が、にわかにざわめきだす。

男が敷地内を歩いている姿がよほど珍しいのだろう。
かなりの驚きようだ。

運転手の女性が付き添っていなければとっくに
通報されていただろうな。

【女子生徒C】
「聞いたでしょ？あの人が例の、ご主人様…なんじゃない？」

【女子生徒A】
「まさか？歓迎派が騒いでいたのは本当だっていうの？」

【女子生徒C】
「だ、だから言ったじゃない…！ 今回は今までと様子が
違うって…ああ…やっぱり歓迎派に入っておくべきだったのよ～」

ヒソヒソと喋っていてよく聞こえないが、
どうやら本当に俺はご主人様と呼ばれているらしい。

歓迎派…そう言っているのか？

分からない。一体なんの話だろう？

【？】
「止まりなさい」

【俺】
「え？」

突然、冷たい声が俺を呼び止めた。

【俺】
「あ、君は！？」

振り向いた先にいたのはなんと、あの捧孕氷翠ちゃんだった。

いつもテレビで見るレオタードとは違った
制服姿がまた可愛らしい。

すらりとした手足と華奢なボディラインは
目の前で見るとますます美しかった。

【俺】
「すげえ！ 本物の有名人だ！ まさか早速会えるなんて！」

【俺】
「あ！ 俺、いつも氷翠ちゃんの活躍をテレビで見てて…」

【氷翠】

「帰りなさい」

【俺】
「え？」

開口一番、氷翠ちゃんは俺を突き離してきた。

元々そのクールさが話題になっている子ではあるが、
その顔はクールを通り越し…

もはや静かな怒りが滲んでいるように見える。

【取り巻きA】
「全く、性懲りもなくまだこの学園は…
ありもしない幻想を信じているのかしら？」

【取り巻きB】
「ご主人様なんているわけないのにねー♪ これ以上そんな
与太話で、純心な学園生徒を惑わせないで欲しいよね♪」

氷翠ちゃんを取り巻くように、二人の少女が現れた。

それに続くように、後ろにもぞろぞろと大勢の
女子生徒たちが集まり、俺の行く手を塞ぎはじめた。

一見、女の子に囲まれて嬉しい状況のはずだが…

どう見ても、歓迎されている空気ではないな…

やはり俺は騙されているのだろうか？

【俺】
「か、帰れって言われても…」

【俺】
「あ、あのな。俺は頼まれて来てやった立場なんだぞ？」

【俺】
「なのに、いきなり帰れは酷いじゃないか」

【氷翠】
「勘違いしないで、これは、貴方のために言ってるのよ」

【俺】
「え？」

俺のため？どういう意味だ？

【氷翠】
「ここは清憐女学園特別自治区、日本の法律は通用しないの」

「この学園に勝手に足を踏み入れた男性は、
強制的に人権を剥奪されるのよ」

「これがどれほど危険なことかわかる？」

【取り巻きA】
「貴方達男性は、もう既に人間として扱われていないわ。
ゴミ同然の扱いをされても、文句が言えないの」

【取り巻きB】
「仮にここでアンタが美遠に殺されたとしても、
アタシ達はなーんにも罪に問われないんだよ～♪ キャハハ♪」

【美遠】
「ちょっと、なんで私がそんなことをするのよ？
ま、だけど、シャーリーの言ってることは本当よ」

【シャーリー】
「だから男は怖がっちゃってこの学園にだ～れも近づけないの♪
ほ～んと、なっさけないよね～♪」

氷翠ちゃんに同調するように美遠、シャーリーと呼び合う
少女達がはやし立ててくる。

二人共、氷翠ちゃん同様、驚くほど綺麗で、可愛い子達だ。

とはいえ、その言動は可愛い気のない物騒な話だった。

【俺】
「じ、人権を剥奪！？」

殺しても罪にならないだって？

まさか…、法律が通じないとか、男子禁制だとかは
聞いていたが、そんな生半可なレベルじゃない。

ここは完全なる女性上位、女尊男卑の超危険地区だったのか？

【俺】
「お、男ってだけで…一方的に不当な扱いを受けるってのか…？
そんな…そんな不平等が許されるなんて…」

普通ではないことは予想していたが、想像を絶していた。

いくら美少女だらけの学園とは言っても殺されるのはごめんだ。

【氷翠】
「それが許されるのがこの学園なのよ」

「ま、一応平等に、女性も自分から望むなら、
人権を捨てることができるけどね…」

【俺】
…？

【俺】
(自分から人権を捨てるだって…？)

【俺】
(意味がわからない。
そんなことをわざわざ望む女が一体どこに…)

【？？？】
「何をしているの！」

困惑する俺に追い打ちをかけるように、大きな声が響き渡る。

驚いて振り返ると、一人の少女が立っていた。

これもまた、目も覚めるような絶世の美少女だ。

栗色のロングストレートが
正統派お嬢様といった風格を漂わせている。

腰はキュッとくびれ、はち切れんばかりの胸の谷間が
シャツからこぼれていた。

【謎の美少女】
「到着が遅れていると思って様子を見に来たら…
どういうこと氷翠ちゃん？」

「ご主人様に、一体何を吹き込んでいたの！？」

【氷翠】
「…別に何も吹きこんでいません。
私はこの学園がどれほど危険かという事実を
警告してあげただけです」

【俺】
「そ、そうだ！ いくらなんでも聞き捨てならないぞ！ 」

【俺】
「男である俺は今、人権を剥奪されているってのは、
本当なのか？」

俺は思わず口を開き、出会ったばかりの
謎の美少女を問い詰めていた。

【謎の美少女】
「………」

【謎の美少女】
「はい、許可なくこの地に足を踏み入れた男性様が
人権を剥奪されるのは本当です」

【俺】
「マジかよ…やっぱり…俺は今、本当に危険な状態に…」

【謎の美少女】
「ですが、ご安心ください。ご主人様には特別待遇が
既に施されており、きちんと人権は保証されております」

【俺】
「あれ…？そうなんだ？」

俺の人権は保証されている。

拍子抜けするほどあっさり問題は解決してしまった。

ホラー映画のように、
これから俺に危険な罠が迫る展開はないってことか？

【氷翠】
「特別…待遇？」

美少女の言葉に戸惑ったのは、今度は氷翠ちゃんの方だった。

【氷翠】
「待ってください！ まさか、この自治区に
そんな特例があるなんて、聞いたことがありません！」

【謎の美少女】
「それだけ今回が特別だということよ♪」

「このお方がまごうことなき『本物』であることが、
少しは理解できたかしら？」

美少女がドヤ顔を見せる。

氷翠ちゃんも、その取り巻き達も、
予想外の返答に戸惑っている様子だった。

だが、

【氷翠】
「………」

「…いいえ、人権が保護されるのは当たり前のことです。
この学園がまだまともな考えを持っていて、むしろ安心しました」

氷翠ちゃんは動じることなく、
すぐに冷静さを取り戻していた。

【氷翠】
「男女は平等なんですから、どうぞその人の権利も、
学園女子の権利も、きちんと尊重して、保護してあげてください」

人権は保護されて当たり前、男女は平等。

氷翠ちゃんの言っていることは、ごく普通の話だ。

だが、そのやけにまわりくどい言い回しには、
妙な含みと違和感を覚えた。

なにか言外に、皮肉がこめられているような…

【謎の美少女】
「氷翠ちゃん！ またそんなことを言って…！ 
いい？女というものは本来…」

【氷翠】
「その話は結構です。先輩達の方こそお気をつけて。
どうせこれから化けの皮が剥がれて、大変な目に遭いますよ…」

氷翠ちゃんは俺のことをちらりと見つめた後、
諦めたように小さくかぶりを振ると

取り巻き達も氷翠ちゃんに続き、
ゾロゾロと一緒にその場を立ち去っていった。

【謎の美少女】
「申し訳ありませんご主人様。氷翠ちゃん、
根はとっても良い子なんですけど…
何か失礼なことをされませんでしたか？」

【俺】
「ん？ああ、別に大したことはないけど…？」

【俺】
「ええと、君は？」

【謎の美少女】
「申し遅れました。
私、清憐女学園の生徒会長兼、理事長をしております…」

【華凛】
「３年A組の奉生華凛(ほうじょうかりん)と申します」

【俺】
「り、理事長兼任…？まだ学生なのに…？」

【俺】
「あ！ まさか奉生って、あの奉生財閥の？」

【華凛】
「はい。ご想像の通り、私の家は奉生財閥でございます」

【俺】
「うわぁ…マジか…！ こんなところであの
奉生財閥のお嬢様に出会えるなんて…」

こんな年端のいかない女子生徒が理事長兼任ということに
驚いたが、あの奉生財閥というなら納得だ。

----------奉生財閥(ほうじょうざいばつ)----------

それは日本一、いや世界一とも噂される大財閥だ。

この世界の真の支配者とか、世界を裏で操る秘密結社とか、
山程の都市伝説を耳にしてきた。

その力が強大すぎて、もはや実在を疑われることも
あるほどの超大財閥だ。

まさか清憐女学園が奉生財閥の手によるものだったとは…

奉生財閥の力なら、法律をどうとでもできる特別自治区だって
本当にに作れてしまえるのだろうな。

【華凛】
「お迎えが遅れて申し訳ありませんご主人様、
詳しい説明をいたしますので、どうぞこちらへお越しください」

華凛が丁寧に、俺を学園校舎へ案内する。

俺は言われるがままに、その後ろを付いていく。

世界的な大財閥のお嬢様とは思えないほど物腰柔らかで、
その印象はいたって普通の女子校生だった。

………

華凛の後ろ姿を眺めていると、氷翠の警告が頭をよぎった…。

国の法律を超え、人権すらどうとでもできてしまえる特別自治区…

男にとっては警察に頼もうがどうしようもない、超危険区域。

今までの経緯で、自分がなんのために連れてこられたのかは
なんとなく目星がついていた。

俺はたぶん、一般男性の見本として連れてこられたのだ。

男とろくに触れたこともない美少女だらけの学園。

とはいえ、彼女たちもいずれ卒業し、
外の世界に出ていくことになる。

男に免疫がなさすぎるのは危険だ。

だから、男としての見本が必要なのだ。

そのために俺のようなごく一般的で
平均的な男が選ばれたのだろう。

やたら詳しく健康を調べられまくったのも、
外部から変な病気を持ち込まないようにするためってことか。

周りが美少女だらけだからと浮かれて大事な
生徒に万が一にも手を出そうものなら…

きっと俺は、それこそ人権を無視した大変な目に遭うのだろう…

まあ、今回は俺の人権が何故か保護されているから、
そこまではされないのかもしれないが…

まともな男なら、もう引き返すのが賢明なのかもしれないな…

だが、こんなに若くて可愛い女だらけの環境にいられるなら、
多少の危険があろうと、どうでもよくなってきた。

なんせ今、俺の前を歩いている華凛の体から立ち込める
若い女の甘い香りを嗅ぐだけで、もうたまらない…

この匂いだけで、俺の股間はすっかり
ギンギンになっちまっているんだから…

【華凛】
「………」

ちらり、と先頭を歩いていた華凛が振り向き、
俺の方を見つめていることに気づく。

そのまま視線がゆっくり下がり…俺の股間に移動していった。

【俺】
(あ、やべ、今股間の膨らみ見られたか？)

(こんな美少女だらけの学園で、早速勃起しちまってるのが
バレたら、追い返されちまうんじゃないか？)

【華凛】
「………」

「素敵です…♥」

【俺】
「え？」

【華凛】
「もう…分かってしまいました…♥ 貴方様は…
いえ、ご主人様は間違いなく…探し求めていた救世主です…♥」

華凛がうっとりと目を細めながら小さくつぶやく。

その声からは、深い安堵と感謝のような気持ち、そして…

妙になまめかしい艶が伝わってきた。

【華凛】
「すみません、私ったら気が急いじゃって…、
あ、到着しましたよ」

ふと華凛は歩みを止め、俺を扉の前に促した。

俺が困惑している間に、
もう目的地に辿り着いてしまったようだ。

やたら広い廊下と長い壁だ。そこに複数の扉が見える。

もしかして…この壁の向こう、
一つの大部屋になってるのか？

とにかく何もかもがでかくて広い。
なんて巨大な学園なんだ…。

俺は落ち着きなくキョロキョロと廊下を見回しながら、
華凛に促された扉の前に立つ。

【華凛】
「ご主人様、学園の秘密を口外するわけにはいかないため、
これまで十分な説明ができず大変申し訳ございませんでした」

華凛が改めて畏まり、語り始める。

【華凛】
「この学園には本当の姿…いわば正体があるのです」

【俺】
(…正体？)

【華凛】
「その正体は、言葉でいくら伝えても
理解できるものではありません」

「ですから、ご主人様に学園へお越しになってもらい、
実際に真実をご覧になってもらう必要があったのです」

華凛は申し訳なさそうに深く頭を下げる。

そして俺の目の前にある重い扉の前に進み、
ゆっくりとドアノブに手をかけた。

【華凛】
「ご覧くださいご主人様！ 
これが清憐女学園の正体でございます！」

ガチャリ…！

【女子生徒達】
「お待ちしておりましたご主人様！！！」

【俺】
「うおおお！？ な、なんだこりゃ……！？」

歓迎のクラッカーと同時に開かれた扉の
先には、信じられない光景が広がっていた。

広大なロビーは見渡す限り全裸な女の子達で溢れ返っていたのだ。

ムッチリとして柔らかそうなおっぱい。

プリプリで張りのある大きなお尻、ツルツルのパイパンマンコ。

透き通るような白い肌

健康的な小麦色の肌

色とりどりの美少女たちが揃い、
その裸体を惜しげもなく晒し、淫らに俺を出迎えていた。

しかもその全員がトップアイドル、トップモデル級…

いや、それ以上だ。

その圧倒的な人数も凄まじい。

遥か彼方まで人波が続き、後方は遠く霞んでいた。

【全裸女子生徒B】
「はぁ♥ はぁ♥ ようこそお越しくださりましたぁ♥ 
ご主人様ぁ…！」

【全裸女子生徒A】
「ああぁん♥ 素敵ぃ♥ このお方が…私達のご主人様なのね…♥」

【全裸女子生徒C】
「凄ぉい♥ 逞しいオス様の匂いがここまで漂ってくるわ…♥」

俺の姿を見た美少女達が口々に歓迎の言葉を投げかけてくる。

その声にはウットリとした熱のこもっており、
もはや喘ぎ声にすら聞こえた。

【華凛】
「いかがですかご主人様♥ 
これが清憐女学園の正体でございます♥」

【俺】
「うわ！？か、華凛さんまで…いつの間に…」

俺が全裸美少女達の群れに目を奪われている間に
制服を脱ぎ去ったのだろうか。

華凛もいつの間にか全裸になっていた。

ついさっきまで目の前にいた可憐な制服女子校生が、
豊満なおっぱいをあられもなく晒し、毛穴一つ見当たらない
美しいパイパンマンコを丸出しにしている。

【華凛】
「華凛で結構ですよ♥ご主人様♥
先ほどまで、ご主人様の前だというのに
無駄な布をまとってしまい、大変失礼致しました」

「これより、偉大なご主人様の前に相対するメスとして、
相応しい作法を取らせていただきます♥」

そう言うと華凛は、ゆっくりと脚を大きく開き、
腕を頭の後ろに回していき…

かぱ…

【俺】
「う、うおお！？な…なんだその…エロすぎるポーズは…！？」

華凛は相変わらず上品で、美しい顔のまま微笑んでいた。

だが、その首から下の体は直視するのも躊躇うほど
大胆に股を広げ、下品極まりないポーズをとっている。

【華凛】
「はい♥ これはガニ股オマンコポーズといい、メスとして
男性様に絶対の忠誠を示すオマンコマナーの一つでございます♥」

【俺】
「ガ、ガニ股オマ…？ええ！？」

華凛の口からお嬢様とは思えない卑猥な単語がさらりと飛び出す。

思わず耳を疑ってしまうが、聞き間違いではないようだ。

【俺】
「そ、それがマナー？一体…どういうことなんだ…？
俺は、どうしてこの学園に…？」

【俺】
「ご主人様って…結局なんなんだ？」

頭が混乱し、質問が渋滞していく。

【華凛】
「戸惑うのは無理もありません…。全てお話しします…。
ご主人様がこの学園に呼ばれた理由、それは…」

華凛は目を閉じ、大きく息を吸った。

【華凛】
「ご主人様が、この世全てのメスを支配する。
最強の絶倫神オチンポ様を持っているお方だからです！！！」

【俺】
「オ、オチンポ様！？」

またなんとも下品な単語が飛び出してきた。

困惑と興奮で頭がクラクラする。

ここは本当に現実なのか？

【華凛】
「女とは本来、この世界全てのメスを支配する
たった一人の逞しい神オチンポ様に大勢で
絶対服従したいという願望を持っているのです」

「その願望は女である限り誰もが必ず持っています。
例外はありません」

「恋愛や子育てのためのような愛あるセックスではなく、
ただオチンポ扱き穴としてオマンコを道具のように
差し出す肉便器奴隷女…」

「通称、肉便女にしていただくことが、
女にとって本当の夢なのです！」

【俺】
「に、肉便女！？」

華凛から次々飛び出す下卑た言葉に面を喰らってしまう。

だが、その瞳は真剣そのものだった。

【華凛】
「肉便器奴隷になりたいという肉便女願望は、
より健康で、より美しく、いわゆる美少女であればあるほど
強くなっていくと言われております」

「清憐女学園という名は、世を偲ぶ仮の名前にすぎません」

華凛が再び、大きく息を吸う。

【華凛】
「この学園の真の名は肉便女学園！」

「オチンポ様に絶対服従を強く望む、肉便女志望の女子だけが
入学できる肉便女育成専門の女学園なのです！」

【俺】
「に、肉便女学園？？」

あまりの衝撃に理解が追いつかない。

全国の男全ての憧れである美少女だらけな学園の正体が、
ご主人様に絶対服従したい肉便女だらけな学園だっただと？

愛のあるセックスを望まず、
むしろ道具扱いされることを望んでいる？

【華凛】
「そしてご主人様とは、またの名をオチンポ様と呼ばれ、
この世界にただ一人だけ現われるという無限の精力を持つ
奇跡の男性様のことであり…」

華凛の瞳が、改めてまっすぐ俺の目を見つめる。

【華凛】
「貴方様こそが…その奇跡の存在…
私達が長年待ち望み続けていた…」

「神オチンポ様でございます♥」

【俺】
「俺が…オチンポ…様…？」

たしかに昔から精力だけは自信があったが…
俺ってそこまで凄かったのか？

【華凛】
「どうかお願いしますご主人様♥
私達肉便女学園の全女子生徒を、次から次へと
ハメ散らかしてください♥」

「一人のオチンポ様に大勢のモブマンコの一人として、
身も心も捧げたい…それだけが女にとって真の幸せであり、
この世界に生まれてきた唯一の存在理由なのです♥」

【俺】
「ま、待ってくれ！さっきから、たった一人のご主人様って…
今まで、ご主人様は現れなかったんだろ？」

【俺】
「…ってことは、まだこの子達は実際に誰か
別の男に尽くしたことがあるわけじゃないってのか？」

【華凛】
「もちろんでございます♥ 肉便女として尽くしたいのは
あくまでご主人様ただ一人のみ♥」

「当学園では立派な肉便女になるために、
肉便女育成授業を開き、男性様にオマンコご奉仕するための
あらゆるマナーと技術を教育しております♥」

肉便女育成授業だって…？

こんな可愛い子達に、男を悦ばせるための
えっちな授業が行われているというのか…？

一体どんな授業なんだ？

【華凛】
「ですが、男性様に対する実践経験は全くありません♥ 
この自治区にいる限り、他の男性様に
指一本触れられることはないのです♥」

【俺】
「マジかよ…肉便女志望だなんて過激なことを言ってる
からには、てっきりヤリマンのビッチなのかと思いきや…」

【俺】
「ゴクリ…つまり…ここにいる全員…処女だってことか…？」

思わず喉が鳴り、全裸美少女達の股間を見回してしまう。

【華凛】
「うふ♥ 処女であるかが気になったのですか？」

「ご安心ください♥ 
定期的な処女膜検診は必須となっております♥」

華凛は俺のギラつく興奮を察し、嬉しそうに微笑む。

【華凛】
「あちらの子のオマンコも…」

「こちらの子のオマンコも…」

「全員♥ 綺麗な処女膜が付いた新品マンコでございます♥」

【全裸女子生徒B】
「はい♥ ご主人様のために今日まで大切に
処女膜を守ってきました！」

【全裸女子生徒A】
「私共はオチンポ様のために生まれてきた肉オナホです！ 
どうか、学園のメスマンコ豚を手当たり次第に
ハメ散らかして下さい！」

【全裸女子生徒C】
「メスはオチンポ様の所有物でありハメ穴用玩具♥
このはしたない肉壺に、どうかお情けをくださいませ♥」

ぽか～ん…

俺が…奇跡の絶倫神オチンポ様…？

日本中の美少女が集められているこの学園で、
手当たり次第にハメまくって良いだと？

今、目の前で眩しいおっぱいや太ももを露わにしている
美少女達のマンコが…全部俺のもの？

あまりにも突飛で常識外れな話のはずだが、
周囲の女子生徒達の反応も、華凛の話を肯定していた。

【俺】
「本当に…いいのかよ？そんなこと言ったら…
俺は好き勝手にしちまうぞ？」

【華凛】
「もちろんでございます♥私達の肉体を性処理用の
玩具だと思って遊び尽くしてください♥」

華凛には怯みや恐れる様子が全く見えない。

本当に、今すぐ抱いてほしいというのか。

【俺】
「だったら…そうだな…」

まだどこかに疑いの気持ちがあった俺は、
意地悪な提案を思いついた。

華凛達の言葉が本当か、試してやる。

【俺】
「今ここで、俺のチンカスついたままの
チンポを舐められるのか？」

こうやって無茶振りで怯ませれば、相手の真意も見えてきて…

【華凛】
「チンカスチンポ様！ はい！ 
喜んで舐め取らせていただきます!!!」

【俺】
「な…！？」

華凛は即答だった。

声が喜びに弾み、嬉しそうな笑顔を俺の股間に寄せてくる。

【俺】
「マジ…かよ…。お、おう…。
それじゃ…やってもらおっかな～…」

華凛の勢いに俺の方が気圧されそうになる。

動揺で視線が定まらない。
緊張で呼吸も荒くなる。

まいったな。これでは全然ご主人様らしくないぞ。

なんとか平静を装うだけで必死だった。

【華凛】
「それでは…そ、その…ご主人様…
お洋服を脱がせても……よ、宜しいでしょうか…？」

華凛が少し緊張した面持ちで、俺の返答を待っている。

…この返答は、事実上の最終確認だ。

この先に進めば、もう引き返せない。

俺の直感がそう理解していた。

………

だが、もはやはち切れんばかりに勃起していた
俺の答えは決まっていた。

今更、断る理由を探す気がなくなっていた。

俺はご主人様の承諾を心待ち待ちにしている
華凛の瞳をまっすぐ見つめ返すと…

ゆっくりと頷いた…

………

……

